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祇園祭【鷹山】ってどんな山?復活してないけど山鉾巡行に参加するの?

おはようございます。京都かみんぐ開発部です。

いよいよ今年も祇園祭がやってきます。祇園祭といえば京都を代表するお祭りの一つです。京都三大祭、日本三大祭、どっちにも分類されているほど大きなお祭りです。

そんな祇園祭に今年は約200年ぶりに「鷹山」という山が巡行に参加します。京都で生まれ育った人間でもこの鷹山が一体どんな山なのかは全く知らないので今日はそんな鷹山について調べてまとめてみました。

 

鷹山とは

まずは祇園祭の鷹山についての概要ですが、鷹山はは祇園祭の山の一つです。

休み山の一つ

鷹山はいわゆる「休み山」の一つです。休み山は昔はあったけど今はない、今はお休み中の山鉾のことですね。

2014年までは大船鉾も休み山の1つでした。大船鉾と鷹山、そして布袋山が従来休み山とされていた山鉾になります。今では大船鉾が完全復活してますし、鷹山が復帰すれば布袋山のみが休み山となります。

こうなれば布袋山の復活も近々期待できそうな気がするのは私だけでしょうか。

鷹山は曳山

曳山というのは山鉾の山の中でも大きいものでロープで曳く(引く)タイプの山のことです。

長刀鉾や月鉾などの大きな鉾と同じ形のものですね。それに対して小さな山は担ぐような形で巡行していきます。

公式サイトの方に復元図が掲載されてるのを見る限りかなり大きな山ですね。

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引用元:公益財団法人 鷹山保存会

画像は公益財団法人 鷹山保存会からの引用になります。

鷹山はくじ取らず

祇園祭の巡行順はくじ取り式というくじ引きで決定します。くじ取り式は毎年7月の頭に行われます。

ただし山鉾のうちのいくつかはくじ取らずと言ってくじ引きをせず、毎年順番が決められています。代表的なのが前祭の先頭である長刀鉾ですね。

鷹山もそんなくじ取らずの山のひとつです。順番は後祭の大トリ大船鉾の一つ前になっています。いい場所ですね。

ちなみにくじ取らず一覧はこんな感じ。

  • 長刀鉾
  • 函谷鉾
  • 放下鉾
  • 岩戸山
  • 船鉾
  • 橋弁慶山
  • 北観音山
  • 南観音山
  • 鷹山
  • 大船鉾

こうやって見るとくじ取らずも結構多いね。

ご神体は3体

そんな鷹山のご神体は3体あるとのことです。

  • 鷹遣い様
  • 樽負い様
  • 犬飼い様

鷹山という名前なのに鷹遣いだけではないんですねー。

鷹遣い様はその名の通り鷹を遣う人をモデルにしているご神体。源頼朝または在原行平がモデルだと言われているそうです。

犬飼い様はその名の通り犬を連れています。白黒のワンちゃんを連れてるご神体です。モデルは在原行平の弟の在原業平なんだとか。

樽負い様はちまきを両手で抱えているご神体ですね。モデルは在原行平行平の息子の在原遠膽だそう。こうなると鷹遣い様が源頼朝だというのはどこから湧いてきた情報なんでしょうか。

完全復活した鷹山にはこの3体のご神体が搭載されるのかと思われます。すでに楽しみですね。

鷹山の場所

鷹山がどこに鉾建てするのか調べてみたんですが、やはり現段階ではまだ不明でした。鉾建てするのは2022年以降となっているのでまだわからなくても仕方ありませんね。

ちなみに鷹山保存会の事務所は三条新町、ご神体の拝観が可能な場所は三条室町の町家だそうです。ご神体だけでも今のうちに見に行ってみるのはいかがでしょうか。

完全復活は2022年予定

今年から鷹山が祇園祭山鉾巡行に参加するということで、「鷹山ってどんな山なの?」と注目が集まっているわけですが、鷹山は復活していません。

山鉾巡行には唐櫃で巡行するそうです。

この唐櫃というのはわかりやすく言うと木箱みたいなものです。

つまり鷹山が巡行に参加するからと言って、一機新しい山が復活して巡行に参加するわけではないんですね。鷹山が山鉾巡行に参加するって聞いた時はてっきりでっかい山がいっこ増えるのかと思いました。

 

2014年に大船鉾が復活したのに感化されて2014年にはお囃子、2015年には一般財団法人の保存会が設立、2016年には公益財団法人になったりと、かなり順調に復活へと足を進めております。

ここ数年でこんなに復活してきてるのに約200年近くも何でやらなかったんでしょうか。←そんなこと言っちゃダメ。

そんな鷹山は3年後の2022年には完全に復活して山鉾巡行に参加する予定だとのことです。元々は2026年を予定してたけど前倒ししたんだとか。

あとがき

いかがだったでしょうか。

祇園祭鷹山のことちょっとはわかりましたか?鷹山が鉾建てして完全に復活するのは2022年以降とのことですが、ご神体やお囃子、授与品は今年2019年でもやるはずですので、京都へ祇園祭観光にお越しの際は鷹山も見ておきたいところですね。

よければ合わせて山伏山にも来てくださいね。私たち京都かみんぐが限定品をたくさん用意してお待ちしております。

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