祇園祭の【山と鉾】の違いってなに?神輿や山車とは違うの?
皆さんおはようございます。京都かみんぐ開発部です。
さて京都かみんぐでは祇園祭の準備で今一番忙しい時期に突入しております。祇園祭の宵山寸前ですからね。
祇園祭に馴染のある京都人にはわかっても他府県の方にはわからないことが祇園祭にはたくさんあります。たとえば祇園祭のちまきは食べられないとか、宵山の前の日は宵々山、その前の日は宵々々山だとか。
中でも京都人ですらイマイチわかってないのが山と鉾の違い。今日は祇園祭の山と鉾の違いをご紹介したいと思います。
山と鉾の違いは大きさではない
「祇園祭の山と鉾の違いってなに?」という問いに「鉾が大きくて山が小さい」と京都人がドヤ顔で知ったかぶりしながら答えるかと思います。でも実はコレ正しくありません。例外もたくさんあるからです。
例えば観音山は山という名前ですが、他の鉾のように中に人が入ることが出来、車輪もついている大きな山です。北観音山と南観音山がありますね。こういった山のことを曳山と呼びます。
逆に笠鉾。四条傘鉾と綾傘鉾があります。こちらは鉾という名前が付いているのにも関わらず一般的な山よりさらに小さな鉾です。
ほとんどの鉾が大きくてほとんどの山が小さいのですが、例外もあるため山と鉾の違いが大きさだというのは適切ではありません。
山には木がついてる?
鉾と山の違いを調べると真っ先に出てくるのが「山には木がついてる」という話。山はその名の通り、てっぺんに木などの飾りが取り付けられています。
それに対して鉾には鉾飾りがついています。長刀鉾なら長刀の飾り、鶏鉾なら月鉾なら月の飾りといった感じですね。
ところがこれも例外があります。蟷螂山には木の飾りがついていません。
山と鉾の違い
じゃあ山と鉾の明確な違いは何なのかというと、その起源にあります。
ご存知の方も多いと思いますが、祇園祭の歴史を紐解くと元々祇園祭は疫神を追い払うための鎮魂祭でした。その時に誕生したのが鉾です。それよりもずーっと後に見せ物として登場したのが山でした。
なので祇園祭の山と鉾の違いは何なのかという問いには「鉾は疫神を追い払うもの、山は見せ物」というのがもっとも正しい答えになるかと思います。
歴史的な意味合いの違いが最も大きな違いなんですね。
神輿や山車とは違う?
山鉾と似たものとして神輿があります。"お"を付けてお神輿とも呼ばれますね。神輿は祇園祭の山と同じように担いぐものですが、鉾や山のことを神輿とは呼びません。
神輿とは人が担いで中に神様を乗せる乗り物のことです。祇園祭には皆さんがイメージする山鉾の他に「神輿」と呼ばれるものが別に存在しています。
- 中御座
- 東御座
- 西御座
の3つのお神輿が祇園祭にはあります。
17日に山鉾巡行が行われた後に「神輿渡御」という行事が執り行われます。祇園祭は山鉾巡行が取り上げられがちなのですが、実はこの神輿の方が重要なのです。
なので山や鉾のことをお神輿とは言わないんですね。
一方、山車(だし)という呼び方ですが、こちらは使っても問題ありません。山車は山や鉾、曳山などの"総称"になるので山も鉾も山車の一種です。ただ京都では山鉾という呼び名が定着しているのであまり一般的ではないと思いますが。
7月に京都へ来るなら祇園祭のお土産がおすすめ
もし京都へ7月にお越しになるのなら祇園祭のお土産がおすすめです。祇園祭は7月17日の山鉾巡行が印象的ではありますが、1日から31日までの1か月間通して行われるお祭りです。
山鉾巡行を見ていないから、宵山のお祭りに行ってないからといって祇園祭を体感していないわけではありません。7月に京都へお越しの際はぜひ祇園祭のお土産をどうぞ。
私たち京都かみんぐのお店は二条城からの徒歩圏内、京都三条会商店街の中にあります。アクセスマップはこちらをご覧ください→Google マップ
祇園祭のお土産をちょっぴりご紹介すると、
珍しい横向きのポチ袋なんかもありますし、
お土産の定番であるキーホルダーなんかもあります。あとはポストカードね。
旅先からポストカードを贈るのは海外では当たり前のことですよね。私は海外から自分で自分にポストカード送ったりしたことありますがw
とにかくポストカードはお土産には外せないものの一つです。
あとがき
いかがだったでしょうか。祇園祭の山と鉾の違いって京都人でも意外と知らない人も多いので知ってるとドヤ顔できるかもしれませんね。京都へお越しの際はぜひ京都かみんぐへお越しください。
もちろんオンラインショップからのご購入も大歓迎でございます。