ゆとり「長刀鉾は一基だけ特別扱いで偉そう、女性差別的」と思ってる
どうも。ゆとりなんか全くなかったゆとり社員の京都かみんぐ開発部です。
ゆとり世代はゆとりがあったなんてまやかしでしかないですね。先生に思いっきりボコられたり廊下に立たされたりしましたし。学校で出来たゆとりは全て塾などの習い事に当てられるってのがあるあるじゃないでしょうか。
さて、そんなゆとりというか若者の特徴ですが「みんな平等」という考え方がありますね。そんな考えを教えられてきたゆとりの私が思うのは「祇園祭の長刀鉾って一基だけズルくね?」ってこと。なんだか特別扱いで優遇されすぎてるのでその原因を考えてみました。
長刀鉾のどこが特別扱いなのか
2018年ももちろん開催される祇園祭。その中でもっとも有名な鉾が長刀鉾です。鉾の一番上、先端についている飾り(?)が長刀になっているのが一番分かりやすい特徴ですね。
そんな長刀鉾のどこが特別扱いなのかというとまずはこちら。
くじ取らず
祇園祭のハイライトである「山鉾巡行」の順番ってくじ引き(くじ取り式)で決めるんですね。ですが全33基の内、数基だけ「くじ取らず」と言ってくじ引きを免除(?)され、順番が決められているんですね。
当然、特別な長刀鉾もくじ取らずの鉾です。さらに巡行の先頭です。くじ運の力を借りずに長刀鉾は毎年先頭を行くのです。もちろん今年2018年も先頭です。
お稚児さんが乗る
そんな先頭を行く長刀鉾にはなんとお稚児さんが乗るんですね。これは33基の中で唯一です。通常、山や鉾にはお稚児さんの代わりに人形が乗っていますが、長刀鉾だけ生きた生身の人間であるお稚児さんが乗ります。葵祭の斎王代と似ていますがあっちは30基以上の山鉾なんてないですもんね。
ちなみにお稚児さんになるのにはトンでもないお金が掛かるとかなんとか…
女の子は乗れない
そんな長刀鉾ですが、鉾の会所は一般人でも上って観光することが出来ます。ですが女の子というか女性は上れないんですね。女性立ち入り禁止になっています。昔はどの鉾も女性は上れなかったようですが今現在も女性が上れないのは長刀鉾と放下鉾だけ。
肌の色やジェンダーでの差別に厳しい目が向けられる中でいまだ女性立ち入り禁止を続けております。
ちなみに私は男ですが小さい時女の子に間違えられて搭乗拒否されたことがあります。子供ながらにショックでした。(そのあとちゃんと説明したけど)
偉そうでもなく、女性差別でもなくただ伝統を守りたいだけ
元々本来は長刀鉾以外の鉾にもお稚児さんが搭乗し、女人禁制でした。それが時代とともに変化して、今はお稚児さんの乗らない鉾が増え、女性が上れる鉾が増えただけです。
つまりは長刀鉾が祇園祭で特別だった訳ではなく、長刀鉾が伝統を守り続けているだけであるということです。長刀鉾は古来から2018年の今までずっと先頭を走る鉾でした。そんな長刀鉾が祇園祭を代表して古来からの伝統を守る役割を担っている訳ですね。
祇園祭全体が閉鎖的で女性差別的な訳ではなく、ちまきなどの販売をしている売り子さんたちは女の子ばっかりです。適材適所ではありませんが男女共々理想的な役割があると思っての事なのかもしれませんね。
最後に
古来から開催される祇園祭は2018年ももちろん7月1日から末日まで開催されます。京都かみんぐでは祇園祭の商品も多数取り扱いがありますので、お土産などにぜひともご活用ください。